Home

八木重吉というひと

1898/2/9生まれ
生地は東京府南多摩郡堺村(現在の東京都町田市相原町)
1919年には駒込基督会で洗礼を受けた。
1921年頃から短歌や詩を書き始め、
1927年に29歳で亡くなった。
5年ほどの短い詩作生活の間に書かれた詩篇は、2000を優に超える。

雨の詩(1)

雨がふっている
いろいろなものをぬらしてゆくらしい
こうしてうつむいてすわっていると
雨というものがめのまえへあらわれて
おまえはそう悪るいものではないといってくれそうなきがしてくる

雨の詩(2)

雨は土をうるおしてゆく
雨というもののそばにしゃがんで
雨のすることをみていたい

雨の詩(3)

窓をあけて雨を見ていると
なんにも要らないから
こうしておだやかなきもちでいたいとおもう

雨の詩(4)

雨のおとがきこえる
雨がふっていたのだ

あのおとのようにそっと世のためにはたらいていよう
雨があがるようにしづかに死んでゆこう