
1999年7月21日の午後3時ごろからの「練馬豪雨」は、典型的な都市型・局地的な豪雨でした。1時間に131mmという豪雨の激しさとともに、この豪雨のおおきな特徴は、範囲の狭さです。
この激しい雨が降ったにもかかわらず、アメダスが雨量を観測したのは、練馬区のこの地域の他には埼玉県と茨城県のほんの一部だけでした。同じ東京都内のほかの地域や千葉や神奈川では、雨が観測されなかったというのですから、驚きです。
局地的、短時間でも、100mmを超える雨となると、河川が氾濫してしまいます。都市部のコンクリートの地面は、このような大雨を吸収する能力がありません。家屋の浸水とともに、地下室へ流れ込んだ水によって、一人の方が亡くなられました。この豪雨が都市に突きつけた問題は地下室への雨水の流入という問題です。いろいろな実験で明らかになったのは、階段から流れ落ちてくる激しい雨水があると、とても流れに逆らって避難することができないことがわかってきました。またこの日は各地で落雷があり、神奈川で一人亡くなる事故が発生しました。
練馬豪雨はあまりにも局所的で、予測するのが困難です。しかも、いったん降るとなるとちょっと遅れただけで、避難するのも困難になるほどの雨量を記録しました。突然襲ってくるすさまじいばかりの豪雨と雷。このような都市型豪雨が近年増加しているように思われています。