甘雨
烟る・けむるように、やわらかく、やさしく降り注ぐ雨。
春になり、草木の成長を促すように、いのちを与える雨。ここちよいやわらかさ。
甘の字の「甘さ」はやさしさをあらわすのだろうか。
都道府県の選択を行ってから地方の選択を行って下さい。
一年のうちで、もっとも昼が長いのは灼熱の太陽が照り輝く真夏ではなく、意外にも、もっとも雨が多く、じめじめした梅雨の季節です。湿り気が身体にまとわり付くような、不快極まりない季節であり、ものがカビやすく、気もめいる季節でもあります。
しかし、この雨が水田を支え、夏の日照りの季節を乗り越える水をもたらすのです。
降り続いた雨が川に集まり、増水し、勢いを増した川の流れ読んだ芭蕉の句は、おそらく誰でも知っていることでしょう。この句のおかげで、五月雨という語が死語にならないのではないのかもしれません。
